火曜日の朝、Middle Schoolに書類を届けに行った。
メインオフィス(事務室)で書類を提出すると、事務員さんが
「今すぐ校舎から出て行ってくれ。」
と言う。
シッ、シッと追い払われているようで、ちょっとムッとする。
私が何をしたと言うんだ?!
私はただ書類を届けに来ただけなのに・・・。
訳が分からないままに帰宅すると、ドリが言った(学校閉鎖のためドリは自宅待機中)。
「Middle Schoolから電話があったよ。
火災訓練をやるとか何とか・・・。
詳しいことは分からなかったけど。」
ふーん、火災訓練ね。
そう言えば、学校の前にパトカーが3台停まっていたなぁ。
(ん? 何故パトカーなんだ??
火災訓練なら消防車が来るはずなのに・・・)
ますます訳が分からない。
帰宅したリオに聞いてみた。
「今日、火災訓練をやったの?」
リオが言うには、
「火災訓練というよりも、
強盗が来た時の訓練みたいだった。
みんな教室の後ろの方にまとめて座らされて、
じっとしていないといけなかったし・・・。
結構長い時間だったから、
足が痺れて死にそうだった。」
とのこと。
リオの話を聞いた限りでは、確かに襲撃訓練のようだ。
火災訓練なら教室内に留まっているはずがない。
外に避難するはずだ。
それに、消防車じゃなくてパトカーがいたのも頷ける。
おぼろげに話の輪郭は見えてきた。
が、はっきりした事はわからない。
分からない者同士が3人集まっても、
『三人寄れば文殊の知恵』
なんて事にはならないのだ。
今日、ボランティアに行った時に、お仲間のMさんに聞いてみた(彼女は何でも知っている)。
彼女によると・・・
火曜日の訓練はLockdown Drillと呼ばれる訓練で、学校が襲撃された場合を想定して行われる。
この訓練、昔からあったものではない。
10年くらい前に起きたコロンバイン高校銃乱射事件を契機にアメリカ各地で行われるようになった。
この訓練を行う際は、襲撃者が校舎内に立ち入らないように学校中の鍵を閉める。
ピーーーン!
これで全ての辻褄が合った。
だから、消防車じゃあなくてパトカーだったんだ。
そしてドリが受けた学校からの電話は、
『今日はLockdown Drillをするから
校舎内には立ち入れません』
というアナウンスだったに違いない。
lockdown =封鎖
そうとも知らずに、封鎖された学校内にのこのこ入っていった私・・・邪険に扱われるわけだ。
なんて間が悪いんだろう (;_;)。
日本で避難訓練といったら、火災と地震。
アメリカでは『襲撃避難訓練』!
よーく考えると怖い話なんだけれど、なんともアメリカっぽいなぁ。
2009年11月12日木曜日
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