2009年6月2日火曜日

DNA抽出実験

ドリが学校で面白い実験をやってきた。
『DNA抽出実験』。
ん? 中学生にそんな事が出来るのか??
少なくとも私の中学、高校時代には、そんな実験は存在しなかった(はずだ)。
居眠りしていて何も覚えていないという可能性もあるから、大きな口は叩けないけど・・・。

DNA抽出と聞くと、まっさきに思い浮かぶのが遠心分離。
公立の中学校にそんな機材が置いてあるのか?
ずいぶん以前にやった『放射性同位体半減期実験』のようなまがい物の実験ではないのか?
猜疑心いっぱいで、実験レポートを見てみると・・・。
おお、出来る!! (@o@ ビックリ~
それも、簡単にできる。
薬局でアルコールさえ買ってくれば、家でもできる。

簡単に実験手順を説明すると・・・
  1.ジプロックにイチゴを入れてグチュグチュに潰す。
  2.そこに水で薄めた洗剤を入れて混ぜる。
    (洗剤が細胞壁を破壊する)
  3.コーヒーフィルターで濾す。
  4.冷やしたアルコールの中に濾した液体を少しずつ
    そーっと入れる。こうすると液体は下に溜まり、
    アルコールと液体は分離した状態になる。
  5.待つこと数分。分離面のところに白っぽい
    モヤモヤした物体が現れる。
    このモヤモヤがDNA
    針金などですくい取れる。

へぇー!・・・と妙に感激し、インターネットで調べてみたら、最近は日本でもこの実験やっているのね。
『DNA抽出実験 アルコール』で検索すると、いっぱいヒットする。
その中から一つ紹介すると・・・
http://enet3.edu-c.pref.miyagi.jp/agri/hyakka/page0303/tamatebako/data/b02sb002.pdf
興味のある方は、お試しあれ!

ただ、この実験には難点が一つ。
境界面に出現する白いモヤモヤが
 本当にDNAなのかどうか?
分からないのだ。
先生が
  「ホラ、これがDNAですよ!」
と言うから、
  『ああ、DNAが抽出できたんだ!』
と思うだけで、真にDNAであるという補償は何もない。
ひょっとしたら他の得体の知れない物質が出現しただけかもしれないじゃん?!
いま一つ消化不良ぎみの実験だなぁ。

ドリに実験の感想を聞いてみると、
  「白いモヤモヤがすっごく気持ち悪かった!」
と言っていた。
それだけ・・・以上お仕舞い (-_-;)。


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