夏休みに入り、ヒマな時間が多くなった子ども達。
リオの最近のお気に入りは、トランプのセブン・ブリッジ。
マージャンに似たトランプゲームだ。
5回勝負で合計得点を競うのが我が家流。
ほんの数年前までは、たいていのトランプ・ゲームは私の圧勝だった。
幼い子ども達と大人の私では、勝負になるわけがない。
赤子の手をひねるように連戦連勝を繰り返し、とても気分良くゲームを終えていたものだ。
ところが、近年、子ども達は成長し少しは考えるようになり、私も簡単には勝てなくなった。
先日なんて、5戦5敗という屈辱的な結果になってしまった。
悔しい・・・顔が険しくなる。
すると、リオが言った。
「ママが可哀想じゃないか。
ドリ、負けてやれよ!」
ドリが言い返す。
「そんなこと言うなら、
リオが負けてあげればいいじゃん!」
フム・・・二人とも母を思いやる気持ちは持っているようだ。
しかし、自分が泥を被るほどの覚悟は持ち合わせていない。
まだまだ未熟じゃのう。
この会話を聞きながら、私は自分の中のジレンマと戦っていた。
『卑怯な手を使ってまで勝ちたくない』という正義と、
『いかなる手段を使っても一勝したい』という邪悪と。
まだまだ未熟じゃのう。
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