前にも書いたけれど、アメリカの教科書は貸与式。
授業で使わなくなった時点で、学校に返却する。
何代にもわたって、みんなで大切に使わなければいけない。
それ故、こんな宿題が出される。
『明日までに教科書にブックカバーをしてくること!』
これも立派な宿題。
やっていかなければ確実に減点対象となる。
訳のわからない英語の問題文を読み、英作文に頭を悩ますこともないから、楽な宿題なのだが・・・。
こうゆうことは、帰宅後、即刻、言ってくれなければ困る。
夜が更けてから、
「ブックカバーが必要だ!」
と言われても、どうにもならない。
文房具店は閉まっているし、コンビニもない。
どうしよう・・・
こんなつまらない事で減点されるのも癪だしなぁ。
ったく、早く言わないから、こうゆう事になるんだ。
何か代用できるものはないものか。
カリカリしながら部屋の中を見回すと、隅っこにオレンジ色の色画用紙を発見した。
リオに必要なものか問うてみたが、
「さあ・・・?」
と言う。
リオのものでなければ、ドリのものだ。
ドリはいないから尋ねようが無い。
尋ねようは無いけれど、放置して行ったのだから
不要なものに決まっている。
と都合良く考えて、その色画用紙を拝借しブックカバーを作った。
ド派手なオレンジ色のブックカバー。
嫌がるかなぁ・・・と思ったら、
「うん、これでいいよ。
ありがと。」
だって。
少しだけ成長したのかも・・・。
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