3時10分を過ぎても帰ってこない。
バスが遅れているのかなぁ・・・なんて思っていたら、突然電話が鳴った。
「あー、オレ。
ちょっと野暮用があってバスに乗り遅れたから
学校に迎えに来て。」
『あー、オレ』は止めなさい。
オレオレ詐欺かも・・・と疑うじゃあないか。
(アメリカにオレオレ詐欺なんてないか ^_^;)
『野暮用』だって~?!
確かにリオの周りは野暮な事だらけだが・・・バスに乗り遅れるほどの野暮用とはいったい何ぞや。
(最近、頓(トミ)に言うことが生意気になっている -_-;)
言いたいこと聞きたいことはテンコ盛りだったが、まずは迎えに行かなければ・・・。
今日は冷たい風がヒューヒュー吹き荒れていて、かなり寒い。
風邪でもひかれたら大変だ。
大急ぎでMiddle Schoolに行き、リオを拾った。
帰りの車中で事情聴取開始。
私 「野暮用って何?」
リオ「Ms Oslerに『もう走りません』って書かされてた。」
(リオの話はいつも唐突だ)
私 「なんで、そんな事書いたの?」
リオ「走ったから。」
私 「なんで、そんな事書いたの?」
リオ「走ったから。」
私 「廊下を走っていたの?」
リオ「いや、Ms Oslerの教室の中。」
私 「なんで教室内を走ったの?」
リオ「ふざけてた。」
私 「まさか一人で・・・?」
リオ「ううん。」
私 「誰とふざけてたの?」
リオ「Mikeと。」
リオが重い口を開いてポツリポツリ話したことを要約すると、こんな事らしい。
Ms Oslerの授業中、Mikeと悪ふざけをして教室内を走り回った。
Ms Oslerが怒って、放課後の居残りを命じた。
放課後、Ms Oslerの教室に舞い戻り反省文を書いた。
それ故、バスに乗り遅れた。
あー、もうッ!
何でそんな事しちゃうのかなぁ?!
日本人の子は真面目でお行儀がいいと評判なのに・・・。
反省文は、ルーズリーフ1枚にぎっしり書かされたらしい。
リオは
「すっごく大変だったんだから!」
とプリプリ怒っている。
そーゆうのを逆恨みというんです。
書きたくなければ、走らなければよろし!
ただそれだけ。
それにしても・・・
たった1つの文(←文章ではない)を書くのも青息吐息(1つの文を書く間に日本語なら10回、英語なら100回くらい溜息をつく)のリオ、どうやってルーズリーフ1枚を文章で埋め尽くしたのだろう?
聞いてみた。
私 「ねえ、それ英語で書いたの?」
リオ「当たり前でしょ。」
(私、かなり驚く @_@;)
私 「そんなにたくさんの文章(それも反省の文言!)を
よく書けたね。」
リオ「Ms Oslerが言う通りに書いただけだから。」
私 「なるほど納得!
で、なんて書いたの?」
リオ「だからさぁ、もう走りませんとか何とか。」
私 「何とかって、何?」
リオ「まあ、いろいろ。」
リオの様子から察するに・・・
『もう走りません』だけは意味がわかったが、残りの部分の大半は意味も分からず言われるがままに書いていたに違いない。
気の毒なMs Osler。
貴重な放課後の時間を割いてせっかく反省文を書かせたのに、言わんとしていることの大半が通じていないなんて。
こんなことなら、『もう走りません』だけをルーズリーフ100枚分書かせた方がよほど効果があったかも。
ったく、もう!
ちょっと慣れてきたと思ったら、このザマだ。
Unbelievable !!!
リオが持って帰ってきたdetention用紙。居残りの理由が書かれていた。
これに親がサインをし、翌日先生に提出しなければならない。
親は我が子がしでかした悪行を速やかに正確に知ることができるわけだ。
detention = 居残り
こうゆう時に覚えた単語は忘れない。
リオのおかげで、知らなくていい単語を一つ覚えた。
1 件のコメント:
この程度は男の子なら許容範囲内ではないでしょうか。また、一緒に騒ぐ友達がいるのは、それでよい事かと思います。
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