2009年4月24日金曜日

4月10日 チェックアウト

ちょっと前の話になるけれど、ボストンのホテルをチェックアウトしようとしたときのこと・・・。

  「チェックアウトをお願いします」
と言うと、フロントマンはパソコンをカシャカシャいじって、
  「追加料金なし。OK!」
と言った。
OKなわけない。
私たちは、その2時間前にホテルのレストランでしっかり朝食を食べている。
そして、その支払いはまだしていない。

  ・・・踏み潰したろか・・・

悪しき考えが頭を過ぎる。
が、後でバレて、揉めるのは面倒だ。
ここは、正直に言うしかあるまい。
  「レストランで朝食を食べたから、
   その支払いがあるはずなんだけど・・・。」
フロントマンは再度パソコンをいじり、首をかしげる。
  「どのレストラン?」
と聞くから、
  「左側のレストラン。」
と答えた。

私はそのままレストランに連行された。
なんで私が行かなければいけないのか分からなかったが、「一緒に来い」と言うから素直に付いていった。
フロントマンがウエイトレスを捕まえて何か指示を出す。
ウエイトレスはキッチンの中に引っ込む。
フロントマンが尋ねてきた。
  「支払いはいくらなの?」
私は答える。
  「正確には覚えていないけど、$100以上。」
フロントマンは、目を丸くする (@_@)。

悪いけど、目を丸くしたいのはこっちだ。
目玉焼き、スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージ、サラダバー、パン数種類、フルーツ、ヨーグルト、シリアル・・・たいしたものが並んでいないバッフェ。
これで、一人$20以上取るなんて、ボッタクリ以外の何者でもない!
それを5人で食べて、チップも払ったら、合計$100以上。
あーあ、何てこった。
いつも思うのだけれど、ホテルの朝食というのは何故こんなに高いのだろう?
まったく腹が立つ。

ごちょごちょ考えていたら、ウエイトレスが戻ってきた。
1枚の伝票を手にしている。
どうも伝票がちゃんとフロントに回っていなかったらしい。

それからフロントに戻り、きちんと朝食代を支払って、一件落着。
帰りがけ、フロントマンが
  「どこの国の人?」
って聞いてきた。
正直者の日本人』と答えようかとも思ったが、
私は控えめな性格の日本人だからね・・・
『正直者』は省いて、『日本人』とだけ答えておいた。


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