風邪をひいて寝込んだドリのためにクリームシチューを作った。
クリームシチューはドリの大好物。
でも我が家の食卓にはなかなか上がらない。
理由は夫が嫌いだから・・・。
嫌いなだけなら、まだいい。
「シチューはスープだから、
メインディッシュを別に作ってくれ。」
なんて事を言うのだ。
シチューは立派なメインディッシュだと私は思っている。
レストランのメニューを見ても、シチューは堂々とメインディッシュの欄に登場する。
夫に反論してみたが、聞く耳を持たない。
夫が一度『黒』と言い出したら、おしまい。
白いものでも黒と言い張る。
あらゆる(屁)理屈をこねくり回して、
白いものも黒に変えてしまう。
そんな人なのだ。
私としては、シチューを作った上に、さらにもう一品メインディッシュを作るのは面倒この上ない。
だから、我が家ではシチューの出番が自然と少なくなっている。
今は夫が出張中。
とっても気楽に《メインディッシュとして》クリームシチューを作った。
ドリは喜んで食べた。
「おいし~い!」
と満面の笑みで言ったあと、
「シチューってどこの国の料理なんだろう?」
と、つぶやく。
すかさずリオが
「アフガニスタンに決まっているじゃあないか。」
と、デタラメ&いい加減&口から出任せな答をする。
するとドリが呆れ顔で
「バカじゃあないの?!
シチューがアフリカ料理のわけないじゃん。」
という。
ガクッッッッッ・・・・・・・・・・・・・・・
リオをバカにしたドリもバカだ。
クリームシチューはアフガニスタンの料理ではないし、
アフガニスタンはアフリカの国ではない。
二人の無知に、溜息が出る。
この無知を放置するわけにはいかないので、食事を中断して地球儀でアフガニスタンの位置を確認した。
そして、食事再開。
リオが口を開く。
「シチューとカレーは友達だね。
材料が一緒だもん。」
うん、確かに・・・そうゆう意味では友達と言えなくもない。
さらに、
「カレーはインドの料理だよね。」
と言う。
無知な子でもそのくらいの事は知っているらしい。
それを受けてドリが、
「インド人って英語でインディアンって言うの?」
と聞いてきた。
私が偉そうに、
「インディアンはアメリカ先住民のことでしょ。
インド人とは違う。」
と答えると、『なるほど!』と納得するドリ。
でも、その直後、
「それじゃあ、インド人は英語で何て言うの?」
と質問してきた。
答に窮する。
ええっ?!
インディアは国の名前だし・・・
するとインド人は・・・やはりインディアン???
わからない。
またまた食事を中断して、和英辞書で調べと、
『インド人 Indian』
と書いてある。
ドリの言うことの方が正しかったのだ。
思いっきり凹みながら、
「ごめん。」
と謝る私。
ついでだから英和辞書でIndianの意味を調べてみると、
『Indian インド人、アメリカ先住民、インド料理店』
とあった。
英語の単語にはいろいろな意味が潜んでいる。
はぁ・・・と、さっきより大きな溜息が出る。
ドリとリオだけじゃあない、私も無知だった。
そんな3人が顔を揃えて話をすると会話はメチャクチャ・・・マジメな話も笑い話になってしまう。
情けない。
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