2009年2月23日月曜日

Blue Ribbon Test ブルーリボンテスト

アメリカのパソコンの普及率は日本の比ではない。
学校の教育現場にもパソコンが導入されている。
生徒は一人一人個別のUser ID、パスワードを持っている。
学校のHPでUser IDを入力すると、その生徒にその日出された宿題を確認することだってできるのだ。
  先生がきちんと入力してくれれば・・・って話なんだけど。
  先生が入力してくれなければ宿題は表示されないから、
  全面的に信用するわけにはいかないのが、
  玉に瑕(キズ)
それでも、もちろん私は毎日、HPで宿題をチェックしている。
テストや授業態度で高得点を望めない以上、宿題だけはちゃんと提出して点を稼がなければならない。

ある日、リオの数学の宿題の欄に
  ”B.R.test 8"
と書いてあった。
?????
何のことだかさっぱり分からない。
リオに聞いても『知らない』と言う。
  「テストって書いてあるんだからさぁ、
   プリントか何が配られたんじゃあないの?」
とリオに尋ねたが、
  「何ももらっていない。」
と言う。
がーん! 宿題が出ているのにその内容が分からない。
これじゃあ、どうしようもないじゃあないか。

パソコンを前にして、困り果てているリオと私の横をドリが涼しい顔をして通り過ぎた。
リオの宿題をドリに聞いても分からないだろうなぁ・・・と、たいして期待もせずに聞いてみた。
  「B.R.testって何か知っている?」
ドリが即答した。
  「ブルー・リボン・テストでしょ。」
そんな事も知らないのかという顔で・・・。
はぁ~?????
そう言われても、分からない私はポカンとした顔。
ところが、リオにはそれで通じた!
  「あー、あれか!
   B.R.なんて書いてあるから、何だか分からなかった。
   ブルーリボンなら知ってる。」
と言う。
理解し合う子ども二人、理解できない私一人。
少々淋しい・・・が、仕方ない。

このブルーリボンテストはパソコン上で行うテスト。
家のパソコンから、ブルーリボンテストのHPにアクセスし、
学校のIDとパスワードを入力、
さらに自分のUser IDとパスワードを入力すると、
その子のテストの一覧表が表示される。
test1済、test2未、test3済、test4済・・・といった具合に。
その中から、今日の宿題test8を選んでクリックすると、一問ずつ問題が表示される。
答は五者択一。
答を選ぶと、その都度、正解か不正解かが表示され、全問解き終わった時点で得点が出て、おしまい。

こうゆうテストをパソコン上でやってしまうなんて、恐れ入った。
学校のIDを入力するんだから、複数の学校で共有しているシステムなんだろう。
そして複数の学校の生徒各々のデータをきちんと蓄積しているっていうのも、たいしたもの。

さらに、こうゆうテストが宿題になってしまうところがスゴイ。
『各家庭に必ずパソコンがある』という前提がなければ、こんな宿題は成り立たないはず。

もし、これを日本でやろうとしたら・・・
事前に、
『家にパソコンがあるか』『ネットにつながっているか』のアンケートをし、
その後、『もしもパソコンの調子が悪かっったらどうするか』の善後策を協議し、
善後策を講じた後もなお、考えられる限りの事態(起きてから考えればいいようなことまで!)についての疑問、反論が噴出し、
最後にポシャルような気がする。

石橋を叩いて渡るのもいいけれど、
叩きすぎると石橋だって崩壊する。


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