昨日の日曜日、補習校の卒業式があった。
ニューヨーク補習校は、A校、WT校、LI校の3校に分かれている。
今回はその3校合同の卒業式。
補習校に通う小学校6年生、中学校3年生、高校2年生(補習校は高校2年までしかない)が一堂に会した。
卒業式そのものは、日本のとほぼ同じ。
校長先生から卒業証書が一人一人に手渡され、
校長先生の式辞、来賓祝辞、在校生送辞、卒業生答辞・・・。
こうゆう日本的な行事に参加できるのは、補習校のいいところ。
些細なことかもしれないけれど、アメリカにいるとキチンとお辞儀をする機会もない。
キチンとお辞儀をする機会を与えられただけでも、卒業式に出席する意味があるってものだ。
アメリカの卒業式っていうのは、みんなでパーティーをしてワァーッと騒いで終わりらしいし・・・。
アメリカにある補習校らしく、壇上には日の丸と星条旗、国歌は米・日両国の国歌が斉唱された。
近年、日本の卒業式では国旗掲揚問題とか国歌斉唱問題とかややこしい問題がいろいろあるが、ここアメリカではそんな問題とは無縁のようだ。
というよりも、補習校というのは日本の文化や習慣を学ぶ場でもあるわけだから、国旗と国歌がなければ話にならないよね。
卒業証書授与。
小、中学生は、ごく普通に行われた。
高校生への授与が始まった途端、にわかに活気付く会場内。
名前が呼ばれると、壇上でそれぞれの子が思い思いのポーズを決める。
会場からは、ヒューヒューと歓声が沸き、
「○○ちゃ~ん!」
の掛け声!
そんな中、卒業証書を受け取ると、脇にいる担任の先生のところに駆け寄り、抱き合う。
なんとも微笑ましい光景!!!
高校卒業まで補習校に通い続けられる子って、そうたくさんはいない。
途中で挫けてしまったり、学習塾に切り替えてしまったり、もちろん帰国してしまう子も大勢いる。
最後まで頑張って続けてきた子達だけの連帯感というのがあるんだろうね。
さらに、長いことアメリカで生活してきたことで、いかなる場面においても、自分をアピールしたり、パフォーマンスをしたりできるようになったのではないか・・・。
そんな事を感じながら、高校生達を見守った。
『厳かな式典』って言葉とは無縁だけどネ・・・。
それはそれで良いんじゃない? と思う私。
答辞を読み上げた子は、総勢6人。
3校合同、小、中、高校合同の卒業式だから、それぞれの代表が答辞を読む。
だから、この人数。
補習校ならではだよね。
ここの子達はみんな、平日は現地校に通い、土曜日は補習校に通うという生活をしている。
答辞の中では、そんな生活の中での苦労や辛さが語られていた。
口には出さないけれど、我が子もきっと同じような思いをしているに違いない。
そう思うと、なんだか泣けてきた。
そうそう、答辞の中でこんな事を話した子がいる。
「現地校の英語で悪い点をとると、
もっとガンバレと言われる。
一方、現地校の数学で良い点をとっても、
『日本人だから当然』と言われるだけ。」
マズイ・・・私にも身に覚えがある (-_-;;;汗。
子どもはいろいろ感じているのだ。
気をつけなければ・・・。
涙あり笑いありの卒業式も無事終わり、補習校は来週から2週間の春休みに入ります(でも、現地校はある)。
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