2008年8月29日金曜日

Middle School 4日目 赤紙

今日も無事に帰ってきた。
毎日、学校に登校しているだけでも、
  ご立派 !!
と言いたいところだけれど・・・

リオが大変なものを持ち帰ってきた。
赤紙・・・正しくは"Pink Slip"というピンク色の紙。

これは、何だ???
またまた辞書と首っ引きで翻訳開始。
読み始めてすぐ、目が点になった (
_゜;)。

  ・・・ボクは、今日、宿題を忘れてしまい、
    Ms. Oslerを悲しませてしまいました。
    彼女の笑顔を取り戻すために、
    明日までに宿題とこの紙を提出します。
    云々・・・

何ッ?!
学校が始まって4日しか経っていないのに、もう宿題を忘れたということか。
昨日、確認したときは「宿題はない」と言っていたはずだ。

即刻、リオを呼び出す。
赤紙をヒラヒラさせながら、
 「宿題を忘れたって書いてあるけど、
  どーゆうコトなんだい? エッ??」
ハラワタは煮えくり返っているけど、それを表に出さないようにグッと堪えて問いかける。
 「宿題が何か分からないんだもん。」
と言い訳するリオ。
なるほど・・・それはあり得る。

んじゃあ、探すしかないね。
リオのカバンをひっくり返して、ノートとプリントをチェックする。
宿題だと思われるプリントが1枚出てきた。
  「これじゃないの?」
と聞くと、
  「それは、今日、出た宿題。」
だと言う。
(ふぅーん、昨日の宿題は分からなくても、
 今日のは判るんだ。不思議だなぁ。)

今日、忘れたのだから、昨日の宿題でなければいけない。
全部、調べた。
が、それらしきモノは無い!!!
ただ1つ、Ms Oslerに提出しなければいけない紙が出てきた。
新学期が始まるにあたって、授業の進め方について説明したプリントである。
テストは2、3週間に1回やるとか、
積極的に授業に参加しましょうとか、
宿題は忘れずにやりましょうとか、
書かれていて、生徒本人のサインと親のサイン(!!)をして先生に提出するようになっている。
これを『宿題』と呼んでいいのか、はなはだ疑問だが他にないから仕方がない。
リオに、このプリントに赤紙を添えてMs Oslerに提出するように言った。

あとで、先生宛にお手紙も添えようと思っている。
『リオは宿題が何か分からないと言っていますが、これでいいのでしょうか?』
と書くつもり。


赤紙
(正式名称Pink Slip)について、インターネットで調べてみた。
赤紙は宿題提出率UPのための手段として使われているらしい。

宿題を忘れた子には、先生から赤紙が渡される。
赤紙には宿題を忘れた旨が書かれている。
赤紙には親がサインする欄があって、親がサインをした状態で学校に提出しなければならない。
つまり、宿題を忘れたら、親に筒抜け。
誤魔化せない。

これによって、先生、生徒本人、親は『宿題を忘れた』という事実を共有する。
で、どうなるかというと、
生徒はヤバイと思い、
親は監視の眼を強化し、
先生は悪い成績を付ける恰好の材料とする。
(↑ 私の個人的な想像だけどね)

さらに、赤紙を最後までじっくり読んでみると、
 ・・・この赤紙と宿題をちゃんと提出しなければ
   減点します・・・
なぁんていう具体的な脅し文句まで入っていた。

キビシイね。

日本にいるときは、適当に宿題から逃げ果せていたリオだが、ここアメリカでは、難しそうである。



― 追記 ―
リオに赤紙の内容を説明したときのこと。
”Ms. Oslerを悲しませてしまいました。彼女の笑顔を取り戻すため・・・”
というくだりで、リオが言った。

「えーっ!
 Ms. Oslerはいっつもニコニコしているから大丈夫だよ。」

そーゆう問題じゃあないでしょ (-_-#)?!
コトの重大さを全く理解していない様子。


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