9月11日、7年前のこの日、ニューヨークでは同時多発テロがあった。
街中のアメリカ国旗のほとんどが半旗を掲げる中、路上試験を受けにコネチカット州の山の中、ダンバリーに行ってきた。
家の近くのノーウォークにも運転試験場(DMV)はあるのだが、とにかく混んでいるという噂・・・。
コネチカット州では、筆記試験に受かってから、次の路上試験の予約をする。
ノーウォークだと、路上試験の予約が3ヶ月先になることもあるらしい。
ダンバリーなら、筆記試験に受かった次の日に路上試験の予約が出来ることもあると聞いて、わざわざダンバリーまで行くことにしたのだ。
私の場合、筆記試験に受かったのが8月15日、路上試験が9月11日だから、早くもなければ、遅くもないといったところ。
まずは受付に行って、路上試験の予約表を提出。
自分の順番を待つ。
今回は、どうゆう訳かそんなに緊張していない。
筆記試験の時の方が100倍緊張していたし、不安だった。
先に試験を受けた人たちが、どんどん落とされていく。
受かれば写真撮影のカウンターの前で待ち、
落ちれば次の路上試験の予約カウンターへ行く。
だから、人の動きを見ていると合否は一目瞭然なのだ。
はぁ・・・、少しだけ不安になる。
夫の名前が先に呼ばれた。
試験官と一緒に車に乗り込み、路上に出て行く。
・・・待つこと15分・・・
帰ってきた。
<<< 落とされた >>>
原因はスピード違反。
20mile/hの道を35mile/hで突っ走ったらしい。
スピードにだけは気をつけろという忠告をもらった。
はぁ・・・急に緊張し始める。
次は私の順番。
試験官は身体の大きな白人のオジサン。
あまり愛想がよくない (-_-")。
こっちは緊張しているんだからさぁ、ニィーッって笑うくらいしてくれてもいいのに、無表情のまま・・・。
溜息が出そうになる。
車に乗り込むと、試験官が言った。
「英語は大丈夫?」
「ぜーんぜん、全く、話せません」
と答える私。
すると、right(右)、left(左)、straight(まっすぐ)を手振りを交えながら教えてくれた。
愛想は悪いけど、案外やさしいオジサンなのかもしれない。
まずは、バックミラーと椅子の位置を調節しているフリをする。
こうゆう出発前の準備も試験項目の中にある。
だから、『やってるよ』ってことをアピールすることが大事!
で、スタート。
はじめに、「英語は全く話せません」と言ってあるから、試験官は余計なことは言わない。
言うのは、右に曲がれとか、左に曲がれとか、必要最小限の指示のみ。
最初の信号は赤。
ここを右に曲がる。
信号機に”NO TURN"の表示はない。
こうゆう場合はたとえ信号が赤であっても、一時停止した後、安全確認をして右に曲がれる。
(”NO TURN"の表示があったら信号が青に変わるまで待つ)
カメさんのように首を前に突き出し左右に首をふり、安全確認をしていることを試験官にアピールしてから、そろそろと右折。
次に登場したのが"STOP"の標識。
この標識のところでは、きっちり完全に停まる。
一応、試験官に聞こえる程度の小さな声で
"Complete stop!"
と独り言をつぶやく。
『停まったからね!』ということを試験官にアピールする。
その次に登場したのが急な下り坂。
ここでは、スピードが上がらないようにスピードメーターとにらめっこ。
ブレーキを踏み続けながら、急坂を下りきる。
その次に登場したのが踏み切り。
一瞬、迷う。
日本なら踏み切りの前で一時停止だ。
アメリカは徐行でよかったような気がするんだけど、一時停止が必要だったっけ・・・忘れた(汗;)。
確か『徐行』・・・乾坤一擲の決断をする!
ここでも、カメさんのように首を伸ばし、大袈裟に左右に首振り。
徐行と一時停止の中間くらいのスピードで線路を渡り切る。
その後、ちょっとしたクネクネ道を走った。
私の目は1分おきにスピードメーターをチェックする。
制限速度を死守しなければならない。
バックミラーを見ると、後ろにはズラーッと車が並んでいる。
そりゃあそうだ、こんな道をこんなトロトロしたスピードで走っている車なんていない。
後ろの車はみんな相当イライラしているだろうなぁ。
申し訳ないと思いつつも、ここでスピードを上げるわけにはいかないのだ。
私は試験中だからねッ!
後ろの車には我慢してもらうことにする。
そうこうしているうちに、試験場に帰り着いた。
最後は車庫入れ。
試験官は
「空いているところなら何処でもいいから
バックで車を駐車しろ」
という。
んじゃ、一番簡単に入れられるところに入れさせてもらいましょ。
エンジンを切ったところで、試験官が言った。
”You pass. Congratulation!"
やった!受かった (*^o^*)!!
その後、今の運転で悪かったところの説明を聞いた。
(ほとんど聞いていなかったけど・・・^^;)
100点満点の出来ではなかったけど、とりあえず合格だからね。
免許さえもらえれば、それでいいのだ(ウシシ)。
試験場で$66払い、写真を撮り、
頂戴したのがこの免許☆!
写真を見たら、目の下にタルミが・・・!
がーん、何とかしなければ。
おまけに、寝起きのような顔で写っている。
(あッ!それは元々だった)
そして、これが路上試験の採点表。
・テストに使用する車(自分で持ち込む)の項目
・運転前準備の項目
・BASIC運転技術の項目
(アクセル・ブレーキの踏み方、車間距離、
ウインカーの出し方、カーブの曲がり方etc・・・)
・CRITICAL運転技術の項目
(スピード、バック運転、駐車etc・・・)
などの項目が並ぶ。
思ったより細かくチェックされている。
夫は10月2日に再試験。
再試験代を$40も取られたとブツブツ言っていた。
次は頑張ってね!
0 件のコメント:
コメントを投稿