2009年1月6日火曜日

アキバ化するドリ

前にも書いたけど、
 『アメリカで生活していれば英語は自然に身につく』
なんていうのは、ウソ!
小さな子どもならいざ知らず、ドリやリオの年齢だと、それなりに努力しなければ英語が出来るようにはならない。
二人を見ていて感じたこと・・・
それは、『ボキャブラリー不足』。
ある程度の単語を覚えなければ、話にならない。

そこで、英検3級の短熟語集(もちろん日本語版)を購入して、ドリに《早急に》全部覚えるように命じた。
これが3日前。

それ以来、ドリはパソコンに向かい、コソコソ何かを打ち込んでいる。

ひたすらパソコンに向かい続けるドリ。

 「ねえねえ、そんなことしている場合じゃあないでしょ?!
  遊んでいるヒマがあったら、とっとと英単語を覚えよ!」

堪忍袋の緒が切れ、小言を言い出した私にドリが見せてくれたのがコレ。
単語を覚えるためのゲーム(!)を自分で作ったという。
始めに問題の英単語が表示され、

次に3つの選択肢が表示される。
正解なら、この画面。
ご丁寧にも”チンチロリーン”と効果音まで流れる。

不正解なら、こちらの画面。
もちろん”ブーッ”という効果音付き。


こんなことをやっていたのか・・・。
自分で創意工夫しながら楽しく勉強するのは、すばらしい事である。
褒めてつかわす!
そして、よくここまでパソコンを使いこなせるようになったものだ。
ご立派!

でも・・・
  ゲームを作るより、単語カードを作った方が
  早くないかい?
  たーっぷり時間があるなら、ゲームも良しとしよう。
  ドリの場合、そんな悠長に構えていられないと
  思うのだけれど。
・・・と思ったけど、言わなかった。
子どもの自主性は尊重しなければならない。

さらに、このゲーム作りにはもう一つ問題がある。
ドリは短期的な記憶力がすごくいい。
だから、ゲームを作っている最中にほとんどの単語を覚えてしまう。
なので、出来上がったゲームをやると全問正解!
本人はすっかり気を良くして、さっさと次に取り掛かる。
何が問題かって?
ドリの頭の中のテンポラリーメモリー(一時記憶領域)は非常に充実しているのだけれど、パーマネントメモリー(永久記憶領域)は非常に貧弱なのだ。
つまり、『ニワトリの頭』!
3歩歩くと忘れるとまでは言わないけれど、3日経てば確実に忘れる。

その辺の弱点を本人がどこまで自覚しているのか。
たいそう満足げな顔で次から次へと新しい単語の入力をしているドリを見ていると、自覚しているとはとても思えない。
一言言いたいけれど、ヘタに言うとヘソを曲げて何もしなくなる可能性もあるしなぁ。
一言言うときは、言い方を熟考し、タイミングを見計らわないと・・・。(これだから、反抗期は面倒だ)

今週は黙って様子を見守り、来週くらいに言ってみようかな、
  「復習のつもりで、
   もう一度、始めから解きなおしてみたら?」
と・・・。


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