2009年1月7日水曜日

約数の問題 答!

ずーっと前に、このブログに約数の問題を書いた。
で、その答えを書くのをずーっと忘れていた。
私の頭もニワトリ並みだ (-_-;)。
なぜ急に思い出したかって?
昨日、実家の父から指摘されたのだ。
国際電話で・・・(!!)。

今回、問題文を読み直してみて、最後の部分に修正を加えた。
 修正前 
 『扉が開いているすべてのロッカー番号を求めなさい』
 修正後 
 『扉が開いているロッカーは何個ありますか』
こうした方が、よりスマートな問題になるような気がする。

忘れないうちに答えを・・・
ちなみに問題は、2008年10月15日のブログ
http://yaya-fromct.blogspot.com/2008/10/blog-post_2482.html

この問題を解くポイントは次の3つ。
 ① 最後に扉が閉まっているのは、
    何人の人が扉に触ったときか。
 ② ある番号のロッカーに触れるのは、
    何番目の人か?
 ③ 約数の個数が奇数個ある数って、どんな数?

ポイント①
最後に扉が閉まっているのは、何人の人が扉に触ったときか。
始め全てのロッカーの扉は閉まっている。
扉に触った人(『開く』または『閉じる』の動作をした人)が
  1人なら『開』         で扉は開いている
  2
なら『開』『閉』      で扉は閉まっている
  3
なら『開』『閉』『開』   で扉は開いている
  4なら『開』『閉』『開』『閉』で扉は閉まっている
  ・・・・・・・
つまり、
扉に触った人が
  奇数人のとき、扉は開いている。
  偶数人のとき、扉は閉じている。

ポイント②
ある番号のロッカーに触れるのは、何番目の人か?
X人目に人はXの倍数のロッカーにしか触れない。
見方を変えると、Y番のロッカーに触れるのはYの約数人目の人だけ。
  (↑ 倍数と約数の関係をよーく考えてみて!)
  (↑ 一番下の表が参考になるかも・・・)
たとえば、
  6番ロッカーに触れるのは、
    1、2
、3、6人目の人のみ
  8番ロッカーに触れるのは、
    1
、2、4、8人目の人のみ
  12番ロッカーに触れるのは、
    1
、2、3、4、6、12人目の人のみ

ポイント①、②より、最後に扉が開いているロッカーは、
  ロッカー番号の約数が奇数個あるロッカー
である。

ここで、ポイント③
約数の個数が奇数個ある数って、どんな数?
ポイント②の例のように、通常、約数は偶数個存在する。
が、約数の個数が奇数個のものも存在する。
それが、平方数(同じ数を掛けてできる数)。
たとえば、
  4(=2×2)の約数は、
   1,2,4の3個
  36(=6×6)の約数は、
   1,2,3,4,6,9,12,18,36の9個

ポイント①~③より
最後に扉が開いているロッカー番号は、ロッカー番号が平方数のロッカーである。
開いているロッカーは小さいほうから順番に
 ロッカー①  (1=1×1)
 ロッカー④  (4=2×2)
 ロッカー⑨  (9=3×3)
 ・・・・・・・
ってことになる。
全部調べるのも面倒なので、1000に近いところを調べると、
 30×30=900
 31×31=961
 32×32=1024
だから、全部で31個のロッカーの扉が開いている。(答)


もし、修正前の問題のように『すべてのロッカー番号を求める』のなら、
1×1=1番ロッカー
2×2=4番ロッカー
3×3=9番ロッカー
4×4=16番ロッカー
・・・と順番に計算して・・・

1,4,9,16,25,36,49,64,81,100,
121,144,169,196,225,256,289,324,361,
400,441,484,529,576,625,676,729,784,841,900,
961番ロッカー(答は31個!)
  (アメリカでは数学の時間に電卓が使える。
   だから、こんな問題が存在してしまうのかも。)


リオが一番頭を悩ませたのが、ポイント②のところ。
そこで、こんな表を書いて説明したら、ようやく理解してくれた。
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