2009年1月22日木曜日

オバマ大統領就任式

ここ2,3日、忙しくてブログの更新ができなかった。
2日前のことで恐縮ですが、オバマ新大統領の就任式について・・・。

こちらの20日12時頃からオバマ氏の就任演説があるとのことだったので、私は11時からテレビの前に陣取った。
CNNは朝からずーっと就任式一色。
就任式前の会場の映像をバックにコメンテーターが何やらペラペラしゃべり続けている。

11時半頃から歴代大統領夫妻が続々と会場入りし、最後にオバマ・ファミリーが登場した。
そして華々しく就任式開幕!
いくつもの祝辞や前座(ソウル歌手が歌を歌ったり、ヨーヨーマのチェロ演奏があったり・・・)の後、いよいよオバマ氏が演台に上がった。

どよめくような大歓声とオバマ・コール!
それが静まる絶好のタイミングでスピーチは始まった。
  ”My fellow citizens"
が第一声。
オバマ氏はスピーチの名手と言われているらしい。
まさに、その通り!
話の内容は半分も分からないのに、それでもテレビから目が離せなくなった。
スピーチが始まるや否や、彼の独壇場、ワンマンショー・・・。
どんどん引き込まれていく。
こうゆうのをカリスマとかオーラとか言うのだろう。
人を魅了する力が彼にはある。
すごい人だ。

そして、もう一つ感じたのは・・・
  『アメリカは間口と懐の広い国だ』
ということ。
ありとあらゆる人種、宗教、思想を飲み込み吸収しながら、巨大化しているように感じた(ただしテロは除く)。

なんだかよく分からないけど、とっても感動した!


そして、ナショナリズムについて考えさせられた。

会場にはそこかしこに星条旗が掲げられ、US Navy(米海軍)コーラス隊による国歌斉唱があった。
アメリカはいろいろなものを飲み込みながら成長している。
いろいろなものを一つの国家としてまとめ上げるためには、国家への忠誠心や愛国心を一人ひとりに植え付ける必要がある。
その一つの象徴が国旗『星条旗』であり国歌『星条旗』ではないだろうか。
アメリカ人はこの2つを非常に愛しているように感じる。
学校の各教室の黒板の上には必ず星条旗が掲げられているし、祝日でもないのに家の玄関に星条旗を掲げている家も少なくない。
国歌を歌うとき、アメリカ人は胸に手をあて、厳かかつ誇らしげな表情をする。

ひとたび、わが国日本に目を向けてみると・・・、
成人式や卒業式のたびに、国旗掲揚や国歌斉唱が問題になる。
これって、ちょっとおかしくないかい?
日本という国は日本人だらけだから、ことさら愛国心を煽る必要もないのだろうけれど・・・淋しいような気がする。

歴史的な背景があるのは知っている。
外交上の問題があるのも知っている。
それを加味してもなお、『愛国心』っていうのは大事だと思う。
自分が生まれた国、育った国、生活している国の国旗や国歌を愛せなくてどうする?
それなくして、『日本人としての誇りをもて!』と言われても、出来ないでしょ?!
その言葉が空虚に聞こえるでしょ?!

なぁーんて事を考えてしまった就任式でした。
私は決して右寄りの人間ではありません・・・アシカラズ・・・。


*おまけ*
就任式の前座で歌を歌ったソウル歌手。
すっごく良かった!
歌も良かったんだけど、私が注目したのはこの帽子。

この帽子が似合う人は、そうそういないと思う。
目が釘付けになった。


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