2009年1月7日水曜日

ツルツルの道

7時15分、いつものように子ども達は登校した。
7時20分、帰ってきた。
スクールバスが来ないし、バス停には誰もいないと言う。

今日は雨。
たかが雨で、学校が休みになるはずがないのだが・・・。
学校のホームページを確認すると、『今日は90分遅れ』と書かれている。
なぜだ?! 雨はごく普通の雨、決して豪雨ではない。
それなのに・・・。

子ども達の話では、道がツルツル滑るらしい。
じーッと道を見つめてみるが、とても滑るようには見えない。
家の前の道路も横の道路も、普通に車が走っているし・・・。
変だなぁ。

理由は何であれ、90分遅れで大喜びのドリとリオ。
朝のひとときを優雅に過ごしていた(遊んでいた)。


8時30分、いつものように夫が出勤した。
8時31分、帰ってきた。
滑って転んで腰を痛打したという。

再度、道をじーッと見つめてみたが、やはり滑るようには見えない。
夫の話では、雨で濡れているだけに見える道の下には、薄っすら氷が張っているらしい。
一番、滑りやすい状態なのだ。

ははーん、それで『学校は90分遅れ』なんだ。
万が一、登校途中で子どもが滑って転んで怪我でもしたら、
  『始業時間を遅らせなかった学校の責任』
なんて話が飛び出しかねない。
学校は、念には念を入れて、90分遅れにしたのだろう。

なんてったって、アメリカは訴訟社会だ。
昔、『マクドナルドのコーヒーが熱すぎて火傷をした』と訴訟を起こして、ン億円の賠償金をもぎ取ったって話もあったよね。

でも・・・と思う。
何かがおかしい。
道がツルツルに滑るなら、注意して歩けばいいだけのことだ。
それでも転んでしまったら、どうすれば転ばずに済んだのか、子ども自身が考えるだろう。
不幸にも怪我をしてしまったとしても、きっとそこから何かを学ぶはず。
『転ばぬ先の杖』も大事だけれど、『何事も経験』とも言うじゃない。

アメリカの子ども達は、社会の中で大切に大切に守られている。
それが過ぎると、過保護。
今回の件も、そんな事を感じた。


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