我が家のドアはオートロックだ。
よって、ドアを閉めると、自動的に鍵がかかる。
このオートロック、出かけるときは非常に便利な代物である。
出先で鍵を閉めたかどうか心配になるなんてことはない。
なにせ《自動的に》鍵がかかるのだから・・・。
しかし、昨日はこの機能が裏目に出た。
午後1時過ぎ、外のゴミ箱にゴミを捨てに行ったときのこと。
ゴミを持って勝手口から外に出た。
ゴミ箱に向かって歩き始めると・・・後ろでドアの閉まる音、続いてカシャンと鍵のかかる音。
一気に血の気が引いた。
ゴミを出しにガレージまで行くだけだから、鍵なんて持っていない。
もちろん、携帯電話ももっていない。
ヤバイ!
急いで取っ手を回してみたが、完全にロックしている。
玄関に回ってみたが、もちろんここもロックしている。
リビングのドアもダメ。
窓の鍵が開いているところがないかと、家の周りを一周したが、すべてキチンと鍵がかかっていた。
ああ、どうしよう・・・。
3時には子どもが帰ってくる。
それまでに何とか出来ないものか思案した。
が・・・妙案は浮かばない。
『携帯さえあれば・・・』なんて思ったけれど、
無いものは無いんだから仕方ない。
ホテルならフロントに駆け込んで合鍵を貸してもらえばいい。
でも、ここはホテルではない。
大家さんの家までは車で30分はかかる。
だいたい私は大家さんの家を知らないし・・・。
知り合いの家に行って電話を借りようかとも思ったが、
夫の電話番号を覚えていない。
電話を借りても掛けるところがないのである。
腹をくくって、子どもが帰ってくるまで外で待つことにした。
子どもには携帯電話を持たせている。
その携帯電話には夫の電話番号が登録されているはずだ。
夫に電話して鍵を開けに帰ってきてもらおう。
あー、でも普段まるで使うことがない子ども達の携帯電話。
使おうと思ったときは充電切れなんてこともあるかもしれない。
悪いことは重なるっていうし・・・。
そうなったら、絶望的だ。
夜8時近くまで母子3人で寒さと飢えに耐え忍ばなければいけない。
どうか、電池が残っていますように!
祈るような気持ちで待つこと2時間、ようやく子ども達が帰宅。
カクカクシカジカ・・・
と事情を説明し、携帯電話を借りた(電池は十分残っていた)。
早速、電話をして、夫にもまた
カクカクシカジカ・・・
と事情を説明し、帰ってきてもらうことにした。
((( 一件落着 )))
帰宅した夫に
「あらゆる事に対して危険予知能力が欠落している」
と言われた。
確かに、その通り。
それがあったら、もう少しマトモな人生だったかも・・・。
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